新宿区のニュースです。
漫画喫茶で寝泊りする貧困層、ワーキングプア。最近では、ファーストフード店などでも増えてきているようです。
働いても豊かにならない、一度落ちたら抜け出せない。ただ、お金がないからといってホームレスにはなりたくない。
一見他人事のように思われるかもしれませんが、これは、結構身近なところにあるものです。
中には、専門学校や大学などで学んだのに、就職氷河期にあたり就職できなかった人なども多くいます。
2007年1月から人材派遣グループ会社で正社員として働く人は、「スポット(日雇い)派遣」の「人繰り」が仕事だった。企業の依頼を受け、携帯電話やメールでそのつどの人手を確保し、解体作業などの現場に送る。午後3時まで注文を受け、登録スタッフのマッチングを始める。
「明日は仕事があるのかもわからない」そんな状況が毎日続く。
人数がそろうまで、深夜1時でも電話をかけ続ける。
翌朝6時。今度はスタッフから電話で出発連絡を受ける。9時頃まで100本近い電話を1人でさばく。会社に3、4連泊はざら。昼も夜もコンビニ飯。給湯室で頭を洗う。最初の半年を時給換算したら500円を切る。非常に過酷な世界です。
でも、スタッフの生活はもっと悲惨だった。
スポット派遣の日当は6000〜7000円。月20日働いても十数万円。アスベストの粉塵が舞う現場で風邪用マスクだけで働かされた人、危険な現場で安全靴を持たず、釘が足を貫通した人……。
星野さんが珍しく家に帰れた日の翌朝。出勤途中の横浜駅の地下で、ゴミ箱をあさる若い男性を見た。胸が詰まった。時々仕事をまわすスタッフだった。